何も知らない他人が 『諦めてしまえ』と言うのは簡単だけど
それでも奇跡のカケラを信じて 突き進んで来た君の背中に





「お前って、いつも前向きやな」

「当たり前じゃ。人間、前見て生きて行かな」

「何か尊敬するわ、お前ん事」

「そりゃ、どーも。でも、俺でも落ち込む事くらいあるぞ?」

「へー。それって何時なん?」

「そりゃ……自分の未来が分からんようになった時とか」

「へー……」

「夢が見えんようになって、挫ける時とか」

「正に、今の俺らやんけ」

「でも、まぁ。諦めんかったらいいだけや。なる様になるって」

「……やっぱ、尊敬するわ。お前ん事」





僕はただ 何も言えずに 涙を零した