蘇る事の無い音は
  離れて行く僕らの様で



Lost melody




時間を戻す事が出来るなら 僕は何時に帰ろうか

君の隣で笑っていられたあの日に

君を独りで泣かせてしまったあの日に

そう言えば あの頃の歌の方が

自分を素直に出せていた気がするよ



君に向かって吐いた程 君との時間は無駄じゃなかった

でもそう言わなきゃ 君と別れる事は出来なかったから



僕が今 唄う歌は 偽りの音と嘘の詩で

夢にまで見た 現実とは程遠い

君は今 哀しみの歌を唄ってるんだろうか

そんな歌を 唄わせたかったんじゃない






引き返す事が赦されるなら 僕は何処へ還ろうか

居心地が良かった君の隣のあの場所へ

いつも優しかった君の傍のあの場所へ

思い出せば 君の唄声は

傷口を癒す様に僕を包み込んでくれた



引き止める君の手を 振り払った時の心の痛みは忘れない

でも君はその手で 自分の音を奏でられる筈だから



僕が今 唄う歌は 寂しさの音と罪の詩で

抱き締めた過去は変えられない

君は今 憎しみの歌を唄ってるんだろうか

そんな歌を 唄わせたかったんじゃない



書き殴った楽譜(スコア)を破り捨てては 君へ届けたい音は失われていく



僕が今 唄う歌は 後悔の音と罰の詩で

夢にまで見る 君とは離れて行く

君は今 嘆きの歌を唄っているんだろうか

そんな歌を 唄わせたかったんじゃない